背景を透過して保存してみよう
アイビスペイント(ibisPaint)に限らず通常イラストを描いて保存すると背景が白い紙で描かれたように保存されます。また透明のガラスの上に描くように保存できる透過背景データとしてイラストを保存することで、余計な背景の余白が省けます。今回は透過背景データとして保存する方法について解説します。
背景を透過する意味
背景を透明にすると、他のイラストや背景との組み合わせて使う場合にとても便利です。複数の画像を合わせて一つのロゴを作成する際には背景が透明でないとうまくいきません。また透過背景データのイラストはひとつの部品となり、他のイラストに合わせることもできるため、よく利用するイラストを透過背景にしておくのにも最適です。
透過PNG保存の手順(iOS/Android/PC共通)
通常のイラストや写真などの画像を保存する際にはJPG形式を用いますが、イラストを透過背景データとして保存するために使用する形式はPNGになります。PNG形式はJPGと比べて保存を繰り返しても画像が劣化しにくい特徴を持っており、さらに透過に対応しているため、ロゴやアイコンでよく使われる画像形式です。以下、具体的な保存方法を紹介しましょう。
- 最初に背景を透明にして保存したいイラストを用意します。
- 次に戻るボタンを選び「画像を保存」を選択します。
- ファイル形式を「PNG」に指定します。
- 透過を「オン」にします。
- OKを選べば透過PNG形式で保存され背景が透明のイラストデータになります。
透明背景を扱う際のレイヤー設定
アイビスペイントで透明背景を扱う際に使用するレイヤー設定は次の二点です。
- 背景透明(ライト:白)
- 背景透明(ダーク:黒)
背景設定は次のように行います。レイヤーパネルを開き、背景レイヤーを選択し、背景透明のライトかダークのどちらかを選択してください。その後、背景が透明であることを示す目印として、市松模様(白と灰色)になっていれば問題ありません。
共有時の形式や解像度の注意点
とても便利な透過背景データですが、とくにSNSに投稿してシェアしたいときには注意点があります。それはファイル形式や画像サイズです。それぞれのSNSには投稿可能な画像ファイル形式やサイズの上限が決められており、それを把握せずに保存してしまうと、いざSNSに投稿しようとするとエラーになる場合があります。
とくに透明背景が実現できるPNG形式の場合、画質が良いものの、その分ファイルサイズが大きくなる傾向になるので、ファイルサイズが大きすぎて投稿できず、サイズを変更等をすることでせっかくの画質が悪くなる可能性があるので注意しましょう。