遺品整理・実家片付けで捨てる前に確認したい価値ある品と業者の選び方

遺品整理で後悔しないための業者選びと処分時の注意点

遺品整理は家の中にある大量の物を扱うため、「安く片付けてくれるか」だけで業者を選ぶと、作業範囲や処分方法の認識が合わないことがあります。見積金額と同じくらい、契約内容や廃棄物の扱いを確認することが重要です。

見積もりより大幅に増える条件がないか確認する

国民生活センターには、遺品整理サービスについて、作業当日に予定外の料金を請求された、見積金額より費用が高くなった、処分しない予定だった物を処分されたといった相談が寄せられています。

契約前に、追加料金が発生するケース、キャンセル料、作業範囲、作業日、支払い方法などを書面で確認しておきましょう。「一式」とだけ記載されていて内容が分かりにくい場合は、何が含まれているのか確認することが大切です。

家庭ごみをどのように処理するか確認する

実家から出る家具や生活ごみなどの家庭系一般廃棄物は、市区町村のルールに沿って処理する必要があります。環境省は、市区町村の許可や委託を受けずに家庭の廃棄物を業者が収集することは認められていないと案内しています。

遺品整理会社自身が一般廃棄物収集運搬業の許可を持っていない場合でも、自治体の許可を持つ事業者と連携して処分するケースがあります。そのため、「一般廃棄物をどのような方法で処分するのか」を見積もり時に確認するとよいでしょう。

「遺品整理士」と廃棄物処理の許可は別に確認する

遺品整理士は、一般財団法人遺品整理士認定協会が認定している資格です。在籍状況は業者選びの一つの参考になりますが、家庭ごみを収集運搬するための自治体の許可そのものではありません。

同様に、遺品を事業として買い取る場合には古物営業に関するルールがあります。買取まで依頼するのであれば、会社情報や古物商許可の表示なども確認材料になります。

「全部まとめて処分」は最後の選択肢にする

実家を急いで空けなければならない場合ほど、一括処分を選びたくなります。しかし、通帳や重要書類、写真など金額では測れない物に加えて、貴金属、時計、着物、カメラ、古銭、骨董品などが残っている可能性もあります。

まず重要書類や思い出の品を分け、価値が分からない物は査定候補にし、その後で処分対象を決める順番にすると整理しやすくなります。大量の家財は遺品整理業者、価値を詳しく確認したい品は買取サービスというように、目的に応じて依頼先を使い分けることもできます。

遺品整理・実家片付けでは、すべての古い物に値段が付くわけではありません。一方で、自分には不要に見える物でも中古市場では需要がある場合があります。処分を急ぐ前に、残す物、査定する物、処分する物を分け、片付け費用と買取内容、処分方法まで確認したうえで依頼先を比較することがポイントです。

<参考サイト> みんなの遺品整理 / バイセル / 福ちゃん / 環境省 / 国民生活センター / 警察庁