日経平均株価が大きく動いた日のニュースで、東京エレクトロンやアドバンテストといった半導体関連銘柄の名前を目にしたことはないでしょうか。日経平均は半導体関連の値がさ株の値動きに左右されやすいという特徴があるとされています。本記事は特定銘柄の売買を勧めるものではなく、情報提供・学習を目的として、日経平均と半導体銘柄の関係をやさしく整理するものです。

この記事でわかること

  • 日経平均が「値がさ株」の値動きに左右されやすい仕組み
  • 寄与度が大きいとされる半導体関連銘柄の顔ぶれ
  • 海外の半導体市況が日本株・日経平均に波及する流れ

日経平均株価の上昇を示す株価ボード

日経平均はなぜ半導体銘柄に動かされるのか

値がさ株と株価平均型(ダウ式)指数の仕組み

日経平均株価は、東証プライム市場に上場する225銘柄の株価をもとに算出する「株価平均型」(ダウ式)の代表的な株価指数です。時価総額(株価×発行済株式数)の大きさで加重するTOPIXとは異なり、株価そのものの水準が高い銘柄ほど指数全体への影響が大きくなりやすいという特徴があるとされています。こうした株価水準の高い銘柄は一般に「値がさ株」と呼ばれ、半導体関連にはこの値がさ株に該当する銘柄が複数含まれているとされています。

株価換算係数によるウエートの調整

日経平均では各銘柄の株価に「株価換算係数」を掛けて指数の計算に用いています。この係数は2021年10月の算出要領改定で、それ以前用いられていた「みなし額面」の考え方を引き継ぐ形で導入されたとされています。新規に採用される銘柄には原則として係数「1」が設定されますが、株価水準が著しく高い場合には、採用時点でのウエート(構成比率)が1%以内におさまるよう、0.1〜0.9の範囲で係数が調整される仕組みになっているとされています。

寄与度上位の半導体関連銘柄

日経平均プロフィルが公表する2026年7月8日時点のデータによると、ウエート上位には半導体関連銘柄が複数並んでおり、指数区分「技術」のウエートは全体の約56.11%に達しているとされています。ウエートは日々変動するため、あくまで一時点の目安として捉える必要があります。

銘柄名証券コード主な事業日経平均への影響の目安
東京エレクトロン8035半導体製造装置ウエート約10.14%(値がさ株)
アドバンテスト6857半導体検査装置ウエート約9.95%(値がさ株)
ソフトバンクグループ9984投資持株会社(半導体関連投資含む)ウエート約6.94%
キオクシアホールディングス285Aメモリ(NAND型フラッシュ)ウエート約2.52%
イビデン4062半導体パッケージ基板ウエート約1.92%

※ウエートは2026年7月8日時点の目安で日々変動します。TDK(約2.48%)など株価の高い値がさ株も上位に入りますが半導体主力とは限りません。

証券会社の指数解説によれば、上位4銘柄程度で寄与度の合計が全体の3割を超え、上位十数銘柄で半分を超える水準に達する時期もあるとされ、日経平均が一部の値がさ株に依存しやすい構造になっていることがうかがえます。こうした集中度合いも時期によって変わるため、あくまで傾向として捉えておくとよいでしょう。