永代供養付きのお墓の種類と費用の考え方
永代供養付きのお墓には、最初から共同で納骨する合祀墓、一定期間は個別に安置するタイプ、樹木葬、納骨堂、永代供養付き一般墓などがあります。価格だけでなく、遺骨の納め方とお参りのしやすさで比較することが大切です。
費用を抑えやすい合祀墓・合葬墓
合祀墓や合葬墓は、複数の遺骨を同じ納骨スペースへ納める形式です。個別の墓石や専用区画を設けないため、永代供養墓のなかでは費用を抑えやすい傾向があります。契約時に永代供養料を一括で支払い、その後の管理料が不要なプランもあります。
一方、合祀後は遺骨を個別に取り出すことが難しくなります。将来、別のお墓へ移す可能性がある場合や、家族が個別のお参りを希望する場合は、最初から合祀されるのか、一定期間後に合祀されるのかを確認しましょう。
自然な雰囲気で選ばれる樹木葬
樹木葬は、樹木や草花を墓標とする、または庭園のように整備された区画へ納骨するお墓です。ただし、すべてが土に還る埋葬方法とは限らず、骨壺や専用容器で安置する施設もあります。宗旨・宗派不問の霊園もありますが、法要の形式は施設ごとに異なります。
2026年に公表された「お墓の消費者全国実態調査」では、同調査の対象者が購入した樹木葬の平均金額は71.7万円でした。個別区画の広さ、納骨人数、銘板、個別安置期間などによって総額は変わるため、表示価格に何が含まれるかを確認することが重要です。
天候を気にせず参拝しやすい納骨堂
納骨堂は、建物内などに遺骨を収蔵する施設です。ロッカー式、仏壇式、自動搬送式などがあり、駅から近い都市部でも見つけやすいのが特徴です。同じ調査では、納骨堂の平均購入金額は81.5万円でした。
屋内で参拝しやすい一方、開館時間、休館日、参拝スペース、建物の維持体制を確認しておく必要があります。契約期間の終了後に合祀される場合は、その時期と合祀先も書面で確かめましょう。
お墓らしい外観を保てる永代供養付き一般墓
一般的な墓石を建てながら、承継者がいなくなった時点で霊園側が永代供養墓へ移すプランもあります。家族で同じ墓に入りたい人や、従来のお墓の形を大切にしたい人に向いています。
一方で、墓石代、区画の永代使用料、工事費、年間管理料などがかかるため、合祀墓や樹木葬より総額が高くなることがあります。2026年調査における一般墓の平均購入金額は152.0万円でしたが、地域、面積、石材、施工内容によって差が大きいため、平均額だけで判断しないことが大切です。
安く見えるプランでも、納骨料や彫刻料、法要のお布施が別料金なら総額は変わります。次のページでは、見学と相談の際に確認したい契約条件を整理します。