貯金派が株主優待を考えるメリット

貯金を大切にしてきた人にとって、株式投資は心理的なハードルが高いものです。その点、株主優待は、生活に近い形で投資のメリットを感じやすい面があります。

家計に役立つ実感を得やすい

株主優待の中には、食事券、買い物券、割引券、自社商品など、日常生活で使いやすいものがあります。普段利用しているお店やサービスの優待であれば、投資による恩恵を実感しやすいでしょう。

たとえば、外食費や日用品費の一部を優待でまかなえれば、家計の支出を抑える助けになります。貯金を取り崩すのではなく、保有している株式から生活に役立つ特典を受け取るという考え方です。

投資を学ぶきっかけになる

株主優待をきっかけに企業を調べると、売上、利益、配当、株価、事業内容などにも目が向きやすくなります。これは、投資を学ぶ入口として役立ちます。

最初から難しい投資理論を理解する必要はありません。自分が使っている商品やサービスを提供している会社を調べるだけでも、企業を見る視点が変わります。貯金だけでは得られない学びがある点も、株主優待投資の特徴です。

預金と投資はどちらか一方ではない

貯金1,000万円がある人に必要なのは、預金をやめて投資に回すことではありません。大切なのは、預金と投資の役割を分けることです。

守るお金は預金で持つ

生活費、近い将来の支出、急な出費に備えるお金は、預金で持つのが基本です。住宅の修繕費、車の買い替え、医療費、家族の支援など、いつ必要になるか分からないお金まで投資に回すと、必要なときに値下がりしている可能性があります。

預金は増やす力は弱くても、すぐ使える安心感があります。この役割は投資では代わりにくいため、一定額の現金は必ず残しておきましょう。

余裕資金は分散して考える

一方で、当面使う予定がないお金については、預金以外の選択肢を持つことができます。株主優待を目的に個別株を持つ、投資信託で分散投資する、配当を意識した銘柄を検討するなど、方法は一つではありません。

ただし、株式投資には元本割れのリスクがあります。優待や配当を受け取れても、株価が下がれば総合的には損をすることがあります。余裕資金の範囲で、少額から始めることが基本です。