査定額が高い会社を選べばよいとは限らない

家を売るときは、少しでも高く売りたいと考えるものです。そのため、複数社の査定額を見たときに、最も高い会社を選びたくなるかもしれません。

しかし、査定額が高いだけで選ぶと、売り出しても反響が少なく、結局値下げをすることがあります。売却開始時の価格設定を誤ると、販売期間が長くなり、買主から「長く売れ残っている物件」と見られてしまうこともあります。

売出価格と成約価格は違う

売出価格は、売主が希望して市場に出す価格です。一方、成約価格は実際に買主と合意して売れた価格です。売出価格を高く設定しすぎると、内覧や問い合わせが少なくなり、結果的に価格を下げる流れになる場合があります。

査定額を見るときは、「この価格で売れそうな根拠は何か」「売れなかった場合の価格調整はどうするのか」まで確認したいところです。

大手6社それぞれの見方

大手6社を比較するときは、単に社名を並べるだけではなく、自分の物件と相性がよいかを見ることが大切です。

三井のリハウスは幅広い売却相談で候補になる

三井のリハウスは、三井不動産リアルティが展開する不動産仲介ブランドです。マンション、一戸建て、土地など幅広い物件の売却相談で候補に入りやすい会社です。

大手ブランドの安心感を重視する人や、初めての売却で流れを丁寧に確認したい人は、査定候補に入れて比較するとよいでしょう。

住友不動産ステップは売買仲介の候補として見たい

住友不動産ステップは、旧・住友不動産販売から商号変更した会社です。売買仲介を中心に展開しており、都市部や住宅地の売却で候補になることがあります。

査定を受けるときは、提示された価格だけでなく、販売期間の見通しや、どのような買主を想定しているかを確認しましょう。

東急リバブルは都市部や沿線エリアでも比較したい

東急リバブルは、マンション、一戸建て、土地の売却査定に対応しています。都市部や東急沿線に限らず、幅広いエリアで不動産仲介を展開しています。

売却活動でどのように物件を見せるのか、買主に向けた販売計画をどこまで具体的に説明してくれるかを確認すると比較しやすくなります。

野村の仲介+はノムコムの集客力も見たい

野村の仲介+は、野村不動産ソリューションズが展開する仲介サービスです。不動産情報サイト「ノムコム」を運営しており、購入希望者に向けた情報発信も行っています。

マンションや戸建ての売却だけでなく、相続や住み替え、不動産投資に関連する相談も視野に入る場合があります。

三菱地所ハウスネットは住まいリレーとして展開

三菱地所ハウスネットは、三菱地所グループの住まい売買仲介会社です。「三菱地所の住まいリレー」として、不動産の売却相談や査定を受け付けています。

三菱地所グループのブランド力や、販売計画の提案内容を比較したい場合に候補になります。

小田急不動産は沿線エリアの売却で候補になる

小田急不動産は、小田急沿線のマンション、一戸建て、土地の査定・売却に強みを持つ会社です。沿線エリアにある家を売る場合は、地域性を理解した提案を受けられる可能性があります。

大手6社の中でも、沿線や地域との相性を確認したい会社です。

大手と地元会社はどちらがよいか

大手には販売網や情報量の強みがあります。一方、地元会社には地域の細かい事情に詳しいという強みがあります。学校区、生活道路、近隣の買主ニーズなどは、地元の会社がよく把握している場合もあります。

都市部や流通性の高い物件は大手の販売力が合うことがあります。地域性が強い土地や古い戸建ては、地元会社の提案が参考になることもあります。

査定額に差が出たときは、金額だけでなく「なぜその価格なのか」「どう売るつもりなのか」まで確認する必要があります。大手だけでなく、地域に強い会社も含めて比較すると、売却の選択肢が広がります。