貯金1000万円を放置する3つのデメリット

物価上昇によって買えるものが減る可能性がある

総務省統計局によると、2026年6月の全国消費者物価指数は、総合指数が前年同月比1.7%上昇しました。※1

物価が上昇しても、銀行口座にある1000万円という数字は変わりません。しかし、食料品や光熱費、住宅修繕費、医療・介護サービスなどの価格が上がれば、同じ金額で利用できる商品やサービスは少なくなります。

例えば、物価が毎年2%ずつ上昇する状態が続いたと仮定すると、現在の1000万円と同じ購買力を維持するためには、10年後に約1219万円、20年後には約1486万円が必要になります。

経過期間1000万円の実質的な購買力
現在約1000万円相当
10年後現在の約820万円相当
20年後現在の約673万円相当
30年後現在の約552万円相当

上記は物価が毎年2%上昇すると仮定した単純計算です。将来の物価上昇率を予測するものではありません。

それでも、預金残高が減っていなくても、長期間ではお金の実質的な価値が低下する可能性があることは理解しておく必要があります。

預金だけでは資産を大きく増やしにくい

預金は元本を守ることを重視した資産です。その一方で、株式や投資信託のように、企業や経済の成長に伴う大きな値上がりを期待する商品ではありません。

老後まで十分な時間があり、今後も収入を得られる人の場合、1000万円をすべて預金として置くと、資産を増やすために活用できる期間を生かしきれない可能性があります。

日本銀行の資金循環統計によると、2026年3月末時点の家計の金融資産は2386兆円で、そのうち現金・預金は1126兆円、全体の47.2%を占めています。※2

現金や預金は家計の資産を支える重要な存在ですが、当面使わない資金については、投資信託や株式などを組み合わせることで、資産を増やせる可能性を持たせられます。

投資による利益を得る機会を逃す

投資をしなかったことによって、得られたかもしれない利益を逃すことは「機会損失」と考えられます。

投資をすれば必ず利益が出るわけではありません。しかし、長期間使わないお金を預金だけで持ち続けた場合、相場が成長した期間の値上がり益や配当を受け取ることはできません。

特に、運用できる期間が長い人ほど、投資を始める時期の違いが将来の資産額に影響する可能性があります。