定期預金から投資へ移すメリット

値上がり益を得られる可能性がある

株式や投資信託を購入し、購入時より価格が上昇したところで売却できれば、その差額が利益になります。

投資先の企業や経済が成長すれば、預金利息を上回る利益を得られる可能性があります。運用成果によっては、預金だけで保有した場合より将来の資産額を増やせるかもしれません。

ただし、価格が下落したときに売却すれば損失が発生します。大きな利益を得られる可能性と、元本を下回る可能性の両方がある点は理解しておく必要があります。

配当金や分配金を受け取れる場合がある

企業の株式を保有すると、業績や配当方針に応じて配当金を受け取れる場合があります。投資信託にも、運用状況などに応じて分配金を支払う商品があります。

定期的な収入を得られる可能性があることは投資の魅力ですが、配当や分配金は保証されていません。業績悪化などによって減額されたり、支払われなかったりすることもあります。

また、投資信託の分配金には、運用で得た利益ではなく、投資した元本の一部を取り崩して支払われるものもあります。受取額の高さだけで商品を選ばないことが大切です。

利益を再投資して複利効果を生かせる

投資によって得た利益や配当を使わず、再び投資に回すと、当初の元本だけでなく過去の利益も運用できます。これが複利の考え方です。

例えば300万円を年平均3%で運用し、利益を再投資できたと仮定すると、10年後には約403万円、20年後には約542万円になります。

運用期間投資元本運用後の金額元本からの増加額
10年間300万円約403万円約103万円
20年間300万円約542万円約242万円

上記は毎年一定の利回りで運用できたと仮定した単純計算です。手数料や税金は考慮しておらず、実際の投資成果を保証するものではありません。市場環境によっては元本を下回る可能性もあります。

それでも、当面使わないお金を長期間運用することで、預金だけでは得にくい利益を目指せる可能性があります。

1000万円をすべて投資する必要はない

定期預金に1000万円あるからといって、全額を解約して投資する必要はありません。

投資する金額を決める際は、1000万円を「すぐに使うお金」「数年以内に使うお金」「長期間使わないお金」に分けて考えます。

すぐに必要になるお金は普通預金に残す

毎月の生活費や、病気、失業、住宅設備の故障などに備える資金は、すぐに引き出せる普通預金などで保有します。

急な支出に使うお金を投資してしまうと、相場が下落している時期でも売却しなければならない可能性があります。

数年以内に使うお金は値動きを避ける

住宅購入の頭金、子どもの進学費用、車の買い替え費用など、使う時期が決まっているお金も、預金として残すのが基本です。

投資では、必要な時期までに価格が回復するとは限りません。使う予定が近いお金は、利益を狙うよりも必要な金額を確保することを優先します。

長期間使わないお金を投資候補にする

10年以上使う予定がなく、相場が下落してもすぐに売却する必要がないお金は、投資に回す候補になります。

運用期間を長く確保できれば、一時的な値下がりがあっても、価格の回復を待てる可能性があります。ただし、長期間保有すれば必ず利益が出るわけではありません。