半導体株に興味を持っても、「そもそも半導体が何をするものなのか」「どの会社が半導体株に含まれるのか」が分からず、投資先を選べないことがあります。

半導体業界には、半導体そのものを設計・製造する企業だけでなく、製造装置、検査装置、材料、電子部品などを供給する企業もあります。同じ半導体関連株でも、収益を得る仕組みや株価が動く理由は異なります。

話題性や株価の勢いだけで銘柄を選ばないためには、半導体の役割と産業全体の構造を理解することが大切です。ここでは、半導体株への投資を始める前に知っておきたい基礎知識を解説します。

そもそも半導体とは何か

半導体とは、電気を通しやすい導体と、電気をほとんど通さない絶縁体の中間的な性質を持つ物質です。その性質を利用して電気の流れを制御し、計算、記憶、通信、電力変換などを行います。

電子機器の頭脳や記憶装置として使われる

スマートフォンやパソコンには、計算処理を行う半導体、データを保存する半導体、通信を制御する半導体などが搭載されています。

家電、自動車、産業用ロボット、医療機器、通信設備、データセンターなどにも、多数の半導体が使われています。半導体は目立つ部品ではありませんが、現代の電子機器を動かすうえで欠かせない存在です。

製品の高性能化が進むほど、搭載される半導体の性能や数が増える場合があります。生成AI、自動運転、工場の自動化などが半導体需要と結び付けて語られるのは、これらの技術が大量のデータ処理や精密な制御を必要とするためです。

半導体には複数の種類がある

半導体は用途によって、いくつかの種類に分けられます。代表的なものは、ロジック半導体、メモリー半導体、アナログ半導体、パワー半導体です。

半導体の種類主な役割主な用途
ロジック半導体計算や制御を行うパソコン、スマートフォン、AIサーバー
メモリー半導体データを記憶するサーバー、パソコン、スマートフォン
アナログ半導体光、音、温度などの信号を処理する自動車、産業機器、家電
パワー半導体電圧や電流を制御・変換する電気自動車、電源、鉄道、工場設備

AI需要が拡大していても、すべての半導体企業が同じように成長するわけではありません。どの種類の半導体を扱い、どの製品や産業から需要を得ているかを確認する必要があります。