検査・計測装置に関連する企業

半導体は、製造工程が進んでから不良が見つかるほど、材料費や加工費の損失が大きくなります。そのため、製造途中や完成後に欠陥、性能、品質を調べる装置が必要です。

アドバンテスト

アドバンテストは、半導体が設計どおりに動作するかを確認するテストシステムを提供しています。SoC、メモリー、パワー半導体などに対応する装置を展開しています。※3

AI向け半導体は性能が高く、構造も複雑です。製品の品質を確認するためのテスト時間や検査項目が増えれば、テスト装置への需要が高まる可能性があります。

一方、顧客が検査工程を効率化した場合や、半導体の生産数量が減った場合は、装置需要が鈍化することがあります。

レーザーテック

レーザーテックは、光を応用した半導体関連の検査・計測装置を展開しています。特に、先端半導体の製造に使われるEUV関連のマスク検査装置などを扱っています。※4

半導体回路が微細になるほど、肉眼では確認できない小さな欠陥を発見する技術が重要になります。先端工程の投資が続けば成長機会になりますが、限られた顧客や製品への依存が高い場合は、受注時期によって業績が変動する可能性があります。

半導体材料に関連する企業

半導体製造では、シリコンウエハー、フォトレジスト、フォトマスク材料、特殊ガス、研磨材など、多くの材料が使われます。

信越化学工業

信越化学工業は、半導体の基板となるシリコンウエハーをはじめ、フォトレジストやフォトマスク関連材料などを展開しています。※5

先端半導体では、材料のわずかな品質差が製造歩留まりへ影響することがあります。高品質な材料を安定供給できることは競争力になります。

ただし、信越化学工業は半導体材料以外にも複数の事業を持っています。投資判断では、半導体市場だけでなく、会社全体の事業構成を確認する必要があります。

SUMCO

SUMCOは、半導体用シリコンウエハーを製造する企業です。半導体メーカーがウエハー上に回路を形成するため、ウエハーは半導体製造の出発点となる材料です。

ウエハー需要は、半導体の生産数量、顧客の在庫、長期契約、工場の稼働率などに影響されます。生産設備の増強には時間と資金が必要なため、需給の変化によって販売価格や利益率が動くことがあります。

レゾナック・ホールディングス

レゾナック・ホールディングスは、半導体の前工程や後工程で使われる材料を展開しています。特に、複数のチップを組み合わせる先端パッケージ分野では、接着、封止、配線などに用いる材料が重要です。

ただし、総合化学企業は半導体以外の事業も持つため、半導体材料が好調でも、他事業の市況によって全社利益が変動する場合があります。